2005年07月14日
「子どもの背が低い、成長ホルモン療法をさせたいのだが・・・」こういう親の問い合わせが、非常に多い。しかし、そのほとんどは男の子で、女の子の場合は、背が低いからといって、親が悩むケースは少ない。この傾向は、洋の東西を問わないようだ。しかし、女の子で背が低いのは、その子に何らかの病気を隠されている可能性があるので、気をつけたほうがいい、とアドバイスしている小児科医がいる。この人は、フィラデルフィア子ども病院のアダ・グリンバーグ博士。博士らの研究チームは、背を伸ばしたい、というと思っている人のために設置されている、同病院の「成長センター」を訪れた子ども278人の医療記録を再検討してみた。その結果、同センターを訪れた子どもは、男の子が女の子の2倍と多かった。そして、ご多分にもれず、男の子の親のほとんどは、子どもの背が低いだけで別の病気はなくても、成長ホルモン療法を望んでいた。しかし、よく調べると、背が標準に満たないような子どもは、じん臓障害、炎症性腸疾患症候群、遺伝性ホルモン欠乏、などの問題を抱えていることが多い、ということがわかった、という。こうした背が低いことと関連した疾患が潜んでいる割合は、男の子では15%だったが女の子では41%にも上っていた。「女の子だから、少しくらい背が低くても構わない、と軽く見ないで、年齢の割に背が低い子どもの場合は、とにかく、精密検査を受けたほうがいい。」と同博士はアドバイスしている。