2005年07月22日
WHO(世界保健機関)が明らかにしたところによると、アフリカのコンゴ共和国にエボラ出血熱が発生、今年(2005年)4月末から5月にかけて、11人がウイルスに感染して発病し、うち9人の死亡が確認された。WHOのコンゴ駐在事務所からの報告によると、実験室で、病原体は確かにエボラ出血熱のウイルスであることが確認された。コンゴで、最近、エボラ出血熱が発生したのは、2003年で、このときには、150人が死亡している。隣のガボンでは、2001年と2002年にエボラ出血熱が集団発生している。エボラ出血熱は、1976年初めてに記録された一種のウイルス性出血熱で、厳重な隔離が必要な国際伝染病に指定されている。エボラは、最初にウイルスが分離された、ザイール(現コンゴ民主共和国)の村の名前からつけられた。エボラ出血熱は、感染した人間や動物の体液を通じてうつる。感染、発病すると、50%から90%が死亡すると言うきわめて恐ろしい伝染病である。1995年、コンゴ民主共和国で蔓延したさいには、250人以上が死んだ。ウイルス保有動物としては、ネズミの類、コウモリなどが考えられているが、現地人の食用となっている猿の肉が感染源となった、と言われたこともある。感染すると、4日から18日間の潜伏期を経て頭痛、高熱、嘔吐、下痢、歯肉出血、鼻出血、下血、膣出血、皮下出血など、体のすべての開口部から出血する。発病の4日〜10日の間に、発病者の半数以上が死ぬが、もし、さいわい持ちこたえれば、回復することもある。治療法、治療薬はない。