2005年06月24日
ゲイ(男性同性愛者)の危険な性行為で、エイズを始め、さまざまな性感染症がばらまかれている。だから、アメリカの公衆衛生当局は、ゲイが男性のセックスパートナーと出会う場に関心を寄せている。そこへ、直接乗り込んで取締りをするわけには行かないが、病気予防のための注意を与えることはできる。最近、ゲイの本場、サンフランシスコで調べた衛生当局者が驚いた。梅毒などの性感染症の感染経路を調べたところ、男性のセックスパートナーとの出会いの場は、例外なく、コンピュータのオンラインだったのだ。オンラインの「チャット」(リアルタイムでの自由な書き込みによるおしゃべり)を利用するのである。当局者は、「かつては、“男同士の出会い”の場は、ゲイバーだったり、浴場が多かったが、それはいまはほとんどなくなった。代わりにオンラインになった。居ながらにして、手っ取り早く相手が見つかる。匿名性もある、というので好まれているようだ。人によってはオンラインを、ゲイのテークアウト(お持ち帰りのメニュー)と呼んでいる人もいる」と話している。オンラインが接触の場になってしまっては、当局は、さぞかし対策にお手上げか、と思いきや、そのほうが都合がいい、という。当局者が、手持ちのゲイのメールアドレスに向けて、直接、病気予防のためのアドバイスを発信できるからだ、というのだ。「不特定多数の相手との交わりは危ない」「過激な性行為はやめなさい」「自分が病気持ちなら他にうつしてはいけない」「おかしいなと思ったら、どこどこの病院にすぐ行くように」などなど、相手に具体的に指示すつこともできるのだ。こんな事例もあったと、恐ろしい病気の前例の話もできる。最近は、女性を含むボランティアが、当局者と協力して、ゲイに向けてどんどんアドバイスのメールを送っている、という。ゲイの世界では、あれこれ困った問題が起きやすいが、だからといって彼らを社会から排除したり、閉じ込めたりするのではなく、できるだけオープンにして、直接話しかけ、問題解決に当たる、というのが最良の策、と当局者は言っている。