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2005年06月18日

眠れないお年寄りは、静かな音楽を聴くといい

年を取ると、寝つきがわるい、睡眠時間が短い、朝早く眼が覚めるのが当たり前のようになっている。こんなお年寄りの眠りの問題を、睡眠薬を使わずに、何とか解決する方法はないかと、眠りにつく時に、静かな音楽を聴かせるテストが行われた雑誌「介護学の進歩」2005年2月号に掲載されたところによると、テストは、寝つきが悪い、という60歳以上の男女60人を対象に行われた。
被験者のお年寄りに、ベッドに入った時に、気持ち静まるシンゼサイザー、ハープの曲、ピアノで演奏する懐メロ、オーケストラによるクラシックなどを45分間のテープで聞かせた。同時に、被験者には、「リラクセーション」の技法を教えて、できるだけ緊張がほぐれるように訓練した。ただし、うつ状態にある人、眠りに関係する病気で現在治療を受けている人、睡眠薬を使っている人、日常的にメディテーション(瞑想)を行っている人、はテストの対象から除外された。そうして、3週間後、「寝つきは良くなったか」「深く眠れたか」「睡眠時間はどうだったか」「早く目覚めなかったか」など、「総合的な眠りの質」を自己評価し、報告させた。その結果、音楽を聴いたお年寄りは、全体として、眠りの質が良くなり、これを数字で表すと、「改善度35%」という結論が出た。また、音楽を聴いて、以前より寝つきが良くなった、という人は、全体の47%で、約半数いたが、53%は以前と変わらない、と答えた。ただし、音楽を聞かせて眠りの質が良くなった。という人は、もともと寝つきが悪いといっても、それほどひどくない、という人たちで、重度の睡眠障害を持つ人では、音楽は眠りの改善に役に立たなかった、という。また、お年寄りに、ベッドで聞かせる音楽の種類にも気をつけた方がいい、と研究者たちは言っている。たとえば、若いころの思い出がよみがえってくるような懐メロでは、かえって、眼が冴えてくる、ということもあるからだ。なるべく、川のせせらぎ、波の音、鳥のさえずり、など自然界の音や、意味のない、単調な、機械的な音でつくられた音楽の方が、眠りの改善には役に立つようだという。