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2005年06月13日

「めまい持ち」はエクササイズで治せる

静止している周囲のものが動くように感じたり、まっすぐに立っていられなくなるような状態を、めまい(眩暈)という。遊びでぐるぐる回って、回転運動をした後などに、だれででも経験する。乗り物酔いの場合に起きることもある。ところが、これが恒常的に起きる人がいる。「めまい持ち」などと呼ばれている。原因としては、メニエール病、内耳炎、眼筋マヒ、頭部外傷、高血圧、貧血などがある。いずれも、平衡器官に関する神経系の失調や障害によって起きるが、不快感や嘔吐を伴うこともある。アメリカでは、勤労層の10%に「めまい持ち」が見られ、加齢とともに、増える傾向がある、という。めまい持ちはなかなか治らないものだが、ある特別なエクササイズで治ったいう報告が、「内科学紀要」(AnnalsofInternalMedicine)最新号に掲載された。この研究を行ったのは、イギリスのサウザンプトン大学のルーシー・ヤードレー博士らで、170人のめまい持ち患者を対象にテストを行った。被験者は、平均8年間、慢性めまいの経験があった。被験者を、この特別エクササイズをさせたグループと、させなかったグループに分けて、その後の経緯を見た。エクササイズは、もともと、リハビリテーションのために考案されたもので、眼と首、と体全体を動かすようにできている。姿勢を変化させて、その変化の度合いをだんだん強めていく。被験者は、そのバランスの変化を感じ取り、それに応じて、平衡感覚を働かせて、姿勢を元に戻すよう、努力する。この運動は1回に40分かかるが、これを1日2回行ない、それを3ヵ月続けるように、と言われる。その結果、エクササイズを行った患者の3分の2は、「慢性めまいが治った」と報告した。エクササイズを行わなかった患者には、従来から行われている、投薬と言葉による治療法を施したが、3ヵ月後に「気分が良くなった」と答えた患者は3分の1だった。このことから、研究者たちは、この特別エクササイズが、めまいの治療に有効である、と結論づけた。ヤードレー博士は、「めまいだけでなく、お年寄りの転倒防止にも、エクササイズが役に立つのではないか」と話している。