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2005年06月10日

カルシウムが女性の大腸がんを予防する

毎日の食事で、カルシウムをしっかり食べている女性は、結腸直腸がん(大腸がん)になるリスクが小さいことがわかった、と雑誌「がんの疫学・バイオマーカー・予防最近号で報じられた。この研究行ったのは、米ミネソタ大学がんセンターの研究者たちで、約4万5000人の女性を調べた。対象となった女性は、調査当初は、だれもがんにかかっていなかったが、8年半後には、482人が大腸がんになっていた。彼女たちの食生活を詳しく調べ、大腸がんとの関係を分析したところ、1日にカルシウムを少なくとも、800ミリグラム摂取していた人は530ミリグラム以下の人と比べて、大腸がんにかかった割合が26%小さかった。また、食事からのカルシウムを412ミリグラム以上摂取した上に、サプリメント(栄養補助食品)としてカルシウムを800ミリグラム以上摂取していた女性は、カルシウム摂取量が530ミリグラム以下の女性より、大腸がんにかかった割合が、46%も小さかった。米政府が出している食事ガイドラインによると、カルシウムの1日の所要量は1200ミリグラムとなっている。この研究のリーダー、アンドリュー・フラッド博士は、「大腸菌予防のために摂取するカルシウムは、食事からでも、サプリメントでもいいようだ。カルシウムがなぜ、大腸がんの予防になるのか、その理由にについて、研究者たちは、次のように推論している。
(1)脂肪の消化には胆汁酸が必要だが、胆汁酸は腸の内壁を刺激して、発がんの原因になる。カルシウムは、胆汁酸を中和して、発がんを減らす働きがある。
(2)細胞は、一連の生化学的反応によって、その成長、成熟をコントロールし、それによって、がん化するかどうかが決まるが、カルシウムは、その反応の過程に関与して、がん化を減らす働きをしている。
なお、この研究は、女性だけを相手に調べたが、男性でも、カルシウムが大腸がんの予防に役に立つだろう、と研究者たちは、見ている。しかし、男性の場合、カルシウムの取りすぎは、前立腺がんの危険因子なので、その点を気をつけるべきである、と専門家は言っている。