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2005年06月02日

麻薬治療薬がアル中治療にも効く

一般化学名「ナルトレクソン」(naltrexone)という麻薬拮抗薬がある。商品名は「レバイア」(ReVia)。ヘロイン中毒やアヘンの過剰投与による症状緩和に使われるが、この薬を、重いアルコール中毒患者に使ってみた研究がこれまでにもいくつかあった。もし、これが有効とわかれば、アルコール依存症の患者本人だけでなく、家族や周囲の人たちにも大きな福音となる。
「コクランライブラリー」(CochrabeLibrary)という雑誌に掲載されたこの研究は、これまでに、ナルトレクソンをアル中治療に使った27編の研究を再検討している。そこでは、合わせて3049人のアル中患者にナルトレクソンを与えるテストが行われていた。最も多かったのは、毎日50ミリグラム、3ヵ月間投与し、その間アルコールは飲ませずに、その後どうなったかを見る試験だった。試験対象となった人たちは、ほとんどが、重度のアルコール依存症で苦しんでいる人たちだった。この研究論文によると、ナルトレクソン3ヵ月投与の後、再びアルコール依存に戻ってしまった患者の割合は、偽薬投与組と比較して、36%少なくなっていた。つまり、それだけ、ナルトレクソンはアル中にも有効である、ことがわかった。ナルトレクソンを与えられると、アルコールを飲んだときの“ハイ”な状態が起きなくなり、「酒がまずくなる」という。副作用としては、吐き気、めまい、疲労感などが報告された。また、試験の途中で、脱落した患者が、37%にも上った。研究者たちは、この結果を見て、どうしてもアルコールをやめられない人は、ナルトレクソンを試したい、と医師に相談するといい、と言っている。