2005年05月28日
十代の子どもに亜鉛を飲ませる実験したら、注意力、記憶力など子どもの頭の働きがアップすることがわかった、と4月4日開かれた「米栄養科学会」(AmericanSocietyofNutritionalSciences)で発表された。
発表したのは、米農務省の農業研究所(AgriculturalResearchService)のジェームズ・ペンランド博士。博士らは、7年生(中1)の子ども209人を、ランダムに3つのグループに分け、第1のグループには、毎日、亜鉛を20ミリグラム添加した果物ジュースを飲ませた。第2のグループには、亜鉛を10ミリグラム添加したジュースを飲ませ、第3のグループには亜鉛を全く添加しないジュースを毎日飲ませた。ジュースを飲み始める前と、ジュースを飲んで12週間経過した時点で、子どもたちにあるテストをした。このテストは、注意力、記憶力、問題解決力、手と目の協調、など頭脳の働きを試すもの。テストの結果、毎日20ミリグラムの亜鉛を飲んだ子どもは、亜鉛を飲まなかった子どもと比べて、視覚による記憶力、言葉の認識、注意力、危険を回避する速さ、などの面で、断然勝っていた、という。これについて、ペンランド博士は、「もしこのあと、同様な試験を行って、亜鉛に、脳や精神能力を高める働きがことが確認されれば、亜鉛はメンタルヘルスを健全に保つ上に、大いに役に立つだろう。現在、亜鉛の所要量は、1日10ミリグラムと決められているが、この数値を上げる必要がある」と述べている。なお、同博士によると、亜鉛は、サプリメント(栄養補助食品)でも補えるが、亜鉛が多く含まれている食品ということになると、脂身でない食肉類、魚、一部の穀類などである、という。