2005年05月27日
心臓ペースメーカーは、衰えた心筋に、直接電気的刺激を与えて、拍動を増やすための装置で、いろいろなタイプがある。世界で、ざっと300万人が、ペースメーカーを付けて生活している。ペースメーカーをつけた後の心臓の働きはどうなっているのだろうか、を調べた研究が、雑誌「米心臓病学会誌」(AmericanJournalofCardiology)3月1日号で報告された。
それによると、研究者たちは、ペースメーカーを埋め込んでいる高齢の患者1万1426人と、心臓病を患っていて似たような病状があるが、ペースメーカー付けていないやはり高齢の患者1万1756人について、3年間の病院の記録や、死亡診断書で比較した。その結果、ペースメーカーを付けている患者は、付けていない患者よりも、心不全で入院したしたケースが、多かった。その割合は、左右の両心室を電気刺激するペースメーカーを付けている患者では、付けていない患者よりも36%多く、片方だけの心室だけを刺激するペースメーカーを付けている患者では、心不全で入院する割合が59%も高かった。心不全になると、心臓機能が低下し、心臓に還流した血液を、完全に拍出できないため、呼吸困難を起こし、鼓動が高くなり、チアノーゼ、むくみなどの症状が起き、死に至ることも少なくないない。この研究結果について、研究者たちは、心臓ペースメーカーを付けている患者は、医師と良く相談して、最も適切な装置を選ぶこと、息切れ、疲労感など心不全の典型的な症状が現れたら、すぐに処置するように、とアドバイスしている。