世界最新!健康とサプリメント関連ニュース

健康とサプリメントニューストップページに戻る

2005年05月13日

老人の禁煙努力を保険でカバーする--米政府

米政府は、高齢者が禁煙に努力するために必要なカウンセリングと禁煙グッズを、政府の健康保険でカバーすることを決めた。
米厚生省の機関である「メディケア&メディケイド・センター」(CenterforMedicare&Medicaid)が、3月22日、明らかにしたもの。メディケアは65歳以上のお年寄りをカバーする政府の健康保険制度、メディケイドは低所得者向けの健康保険制度のこと。同センターによると、保険でカバーされる高齢者は、65歳以上で、長年の喫煙によって、何らかの病気になったと認められる人。例えば、心臓や血管系の病気、肺などの呼吸器疾患、骨の病気、血栓症、白内障が喫煙の習慣と関連があるとされている。当局によると、喫煙関連の病気のための保険支払いは、全体の大きな部分を占めており、たばこをやめさせることが、これらの病気の予防になり、健康保険の政府負担を減らすことになる、という。また、糖尿病、高血圧、うつ病のための薬を使っているお年寄りも、この禁煙のためのカウンセリングを受けると、保険がカバーしてくれることになった。喫煙によって、これらの薬の効果が損なわれることがあるからだ、と説明されている。禁煙グッズも、たばこをやめるための薬品とみなされて、保険カバーの対象となる。ただし、医師が処方せんを書いた場合にだけ適用される。自分でドラッグストアで買った場合は、保険は効かない。「メディケア&メディケイド・センター」のマーク・マクレラン所長は「たばこをやめたいと言うお年寄りを保険でカバーするようになったことは、画期的なことである。健康保険が、予防のための保険として大きく踏み出した、ということだ。何百万人と言う高齢者の命を守るだけでなく、その予防効果によって、保険機構の財政改善につながる」と述べている。喫煙が原因の疾病に対するメディケアの保険金の支払いは、全体の10%(205億ドル=2兆1500億円)に上っていると推定されている。CDCによると、65歳以上のお年寄りの喫煙率は推定9.3%。毎年、喫煙関連の病気で死亡する人は44万人いるが、このうちの30万人は、65歳以上だという。ある調査によると、65歳以上の喫煙者の40%は、「いまさら禁煙はしたくない」とはっきり言っているという。