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2005年05月03日

難聴は耳でなく脳に問題がある

年を取ると耳が遠くなる。これは耳に障害が起きたためだ、と言うので、耳の治療をすることが多いが、ちょっと待て、耳ではなく、脳に問題があるケースが多いので、脳を治療すべきだ、という見解が、最近開かれた耳鼻咽喉科研究学会(AssociationforResearchinOtolaryngology)の会合で発表された。難聴は、耳ではなく脳に問題がある、とする説を出しているのは、ロチェスター大学医学センターのロバート・フリシナ博士ら。博士によると、年をとったから耳が遠くなるのは、耳に異常があるからでなく、耳で感じ取った音の信号が、脳に到達してから問題が起きているのだという。つまり、高齢になると、脳の理解力が衰えて、音の信号を処理するのに時間を要するようになる。そうなると、音の信号は次々と入ってくるのに、脳が処理するのが遅れてそのギャップが広がって混乱が生じ、事実上、聞こえないのと同じことになるのだ、という。ということは、お年寄りには、ゆっくり話しかけて、その内容が理解されたことを確認してから、次の話に入るようにすれば、難聴、あるいは耳が遠い、という問題は解決するかもしれない。フリシナ博士は、また、脳や神経の状態を改善する適切な薬剤を使えば、お年寄りの難聴が回復する可能性があるので、その方面の研究を進めてはどうかと提案している。