2005年05月02日
腹の底から笑うと体にいい、ということは、何となくわかるが、これを実際に証明した研究が、3月7日、フロリダ州オーランドで開かれた米心臓学会(AmericanCollegeofCardiology)の会合で報告された。この研究では、20人の健康な成人を対象に行なわれた。まず、コメディの笑いを呼ぶ部分だけを集めたビデオを14分間見せた。その48時間後に、第2次大戦の映画の、激しい戦闘部分だけを見せた。研究者たちは、ムービーを見る前と後で、被験者の血管がどう変化したかを、超音波を使って測定した。その結果、コメディを見たあとでは、被験者の血管の内壁が拡大して、癖血流が平均22%アップしたのに対して、戦争映画を見たあとでは、血流が平均35%減少していた。この研究のリーダー、マイケル・ミラー博士は、「この実験で、明らかに、笑いが血流を増やし、深刻な場面が血流を減らすことがわかった。その反応度は、人によって異なるが、少なくとも、人が、何かを見たり、聞いたりして、感情を揺さぶられると、心臓や血管にインパクトを与えることがはっきりた」と述べている。その理由いついて、同博士は、「大笑いすると、モルヒネ様快楽物質エンドルフィンの分泌が促進されるのではないか。ちょうど、エアロビクスをした後にように」と話している。ちなみに、血流が22%アップするというのは、エアビニクスをして上昇する血流と同じ程度だ。「だからと言って、よく笑えば、エアロビクスやウォーキングをしなくてもよい、というわけではない。エクササイズには、他にさまざまなメリットがあるのだから」と同博士念を押している。