2005年05月07日
食べ物やサプリメント(栄養補助食品)で摂取されたビタミンDは、じん臓で、吸収されやすい形に変換される必要がある、そうしないと、体に吸収されないのである。だから、じん臓の機能が弱っている人や、人工透析を行けている患者は、ビタミンDが欠乏する。ビタミンDは、腸からのカルシウムの吸収に不可欠で、これが不足すると、骨の形成に支障が生じ、くる病になったりすることは良く知られている。そこで、透析患者には、ビタミンDを注射することがあるが、その効果のほどを調べた研究が、「米じん臓病学会誌」(JournalofAmericanSocietyofNephrology)4月号で発表された。
この研究では、透析を受けている患者のうち、とくに重症な末期患者5万1037人の医療記録を分析した。まず、調査した患者で、ビタミンDの注射を受けていた人は、全体の73%だった。注射剤としては、「カルシジェックス」(Calcijex)、「ゼンプラー」(Zemplar)などが使われていた。注射を始めてから2年後の時点での状況を調べたところ、その間に死亡した人の割合は、ビタミンDを注射した患者では24%。注射しなかった患者では41%だった。このことから、研究者たちは、末期の患者では、ビタミンDの注射の効用が認められる、としている。