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2005年04月26日

前立腺がんのホルモン療法で記憶が減退する

前立腺がんの治療に、男性ホルモンを取り除く療法が増えてきている。
男性ホルモンが、前立腺がんを刺激してがん細胞が増殖する、という理論から生まれた療法で、薬剤を注射して、睾丸から分泌される男性ホルモンをなくす、という療法。女性ホルモンや抗男性ホルモン剤を使うこともあり、最近では、経口薬を服用することもできるようになった。しかし、この男性ホルモン療法に、記憶力が減退する、という思わぬ副作用があることが、雑誌「がん」(Cancer)4月1日号で報告された。それによると、この研究では、前立腺がんと診断された23人の高齢男性を対象に行われた。これらの男性に、男性ホルモンを減らす療法を、1年間施したが、療法開始前と1年後に、メンタルテストをした。あるイメージ見せてそれを思い出させるテストや、数字を覚えさせて、それを言わせるテストを行ったが、ホルモン療法を行った1年後に、記憶力があきらかに下がっていた。しかも、男性ホルモンが減った度合いが高い人ほど、記憶力減退の程度も大きかった。しかし、同時に行った「話をするテスト」では、ホルモン療法後のほうが、流暢に話せるようになった人が多かった、という。この研究結果について、研究者たちは、記憶力に関しては、男性ホルモンが重要な役割を果たしている可能性があることを示している、と言っている。しかし、研究者たちは、減らした男性ホルモンを再度増やしてやれば、衰えた記憶力は回復するだろう、と見ている。いずれにしても、前立腺がんと診断されて、ホルモン療法を勧められたら、その利点と副作用について、医師と相談するといい、と研究者たちは言っている。