2005年04月24日
パーキンソン病は、「しんせん(振顫)麻痺」ともいい、全身の動作が硬くなり、手の指が震え、姿勢がしっかりしないなどが主な特徴の、お年寄りの病気である。
脳内のドーパミンが著しく減少するのが原因とされている。高齢化にともなって、最近、増えている病気のひとつである。このパーキンソン病にかかるのは、若いころからの運動不足が関係していることが判明した。この研究を行ったのは、米ハーバード大学公衆衛生学部のホンレイ・チェン博士らで、雑誌「神経学」(Neurology)最新号で発表された。博士らは、ハーバード大学が、長年行っている、医療、健康関係の職業に従事している人たちの健康記録のデータをもとに、4万800人の男性の情報を調べ直した。また、何人かのボランティアに、直接会って、ハイキングや水泳をしているかどうか、など、個々に、日ごろの運動の状態を聞いた。その結果、成人してから、運動するなど、よく体を動かしていた人は、あまり体を動かさなかった人と比べると、後年、パーキンソン病にかかる割合が半分だった、など、若いころの運動量とパーキンソン病発病との間に、深い関連があることが読み取れた。研究者たちは、「この研究で、よく体を動かす人にはパーキンソン病が少ないことがはっきりした。運動の効用がまた一つ増えた」と述べている。さらに調査の結果、注目すべき事実が見つかった。それは、パーキンソン病を発病した人は、発病の数年前から、体を動かす活動が急激に減っていることだ。つまり、パーキンソン病であることを自覚したり、診断を受ける何年も前から、体を動かさないようになり、運動量が激減しているのである。このことについて、研究者たちは、「パーキンソン病になる人は、本来、体を動かすことを厭う傾向があって、それが、発病の何年も前から、潜在的に現れるらしい」と話している。