2005年04月14日
ニューヨーク市の衛生当局は、2月12日、ほとんすべてのエイズ薬に抵抗性があるエイズウイルスが同市内で見つかった、と発表した。しかもこのウイルスは、感染してから発病までの期間がきわめて短く、おそらく、これまでになかった、新しい系統のエイズウイルスである可能性が高い、という。
ニューヨーク市健康精神衛生局の局長トーマス・フリーデン博士は、「この新系統と見られるエイズウイルスが、どれほど広がりを見せているかについては、まだわかっていないが、われわれは、これは非常に重大な問題をはらんでいると見ており、十分警戒すべきである」、と述べた。同博士によると、このウイルスは、現在使われている主なエイズ薬4種のうち、3種に抵抗性があり、感染してから患者の体内で変身して、エイズを発病させるまでの期間が異常に速い、という。同博士はまた、同市内のすべての病院、医師に対して、今後新たにエイズと診断されたケースのすべてについて、それが新系統のエイズであるかどうかを、必ず、検査するよう通達したことを明らかにした。このウイルスは、ニューヨークの40歳代半ばの男性から発見された。この男性は、不特定多数の男性と、無防備で交わっており、しかも、刺激度を高めるに、覚醒作用の強い,結晶性の「メタアンフェタミン」(methamphetamine)をセックス時に使用していた。しかし、一部の学者からは、この病例は、この男の免疫システムの異常が原因で突発的に起きたものであって、エイズウイルスの新しい系統ではないのではないか、とする見解も出ている。