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2005年04月09日

生姜、緑茶にがんを予防する効果--マウスで確認

生姜(ginger)や緑茶(greentea)にがんを予防する効果があることを、マウスでの実験で確かめられた。このほど、アリゾナ州フィーニクスで開かれた「米がん研究学会」(AmericanAssociationofCancerResearch)の会合で発表された研究で明らかにされたもので、議長をつとめたバンデビルト大学(テネシー州ナッシュビル)のレイモンド・デュボイス博士は、「特別に何かをするというのでなく、身の回りにあるありふれた食品を、日常的に上手に使ってがんを予防する研究は、これから、さらに重要になってくる」と述べている。
生姜の研究を行ったのは、ミネソタ大学のアン・ボード、ジガン・ドン両研究者で、結腸がん(大腸がん)を植えつけたマウスに、「6ージンジャーロール」(6-gingerol)と呼ばれる成分を含んだ生姜の抽出液を混ぜたえさを与えてみた。使われたマウスは、がんになりやすいように、特別に育成した系統で、がん細胞を植えつけると、通常、簡単にがんができる。結腸がんを植えつけてから15日後に調べてみたら、普通のえさを与えられたマウスには、平均13個の腫瘍が見つかったが、生姜を混ぜたえさのマウスでは、見つかった腫瘍は、平均4個だった。研究者のボードさんは、「今回は結腸がんについてだけ調べたが、他のがんでも実験してみれば、多分同様な結果が得られ、その結果は、人間にも適用できると思う」と話している。緑茶について研究を行ったのは、アリゾナ州ツーソンにある「アリゾナがんセンター」(ArizonaCancerCenter)の研究チームで、実験の対象となったのは、118人のヘビースモーカーたち。研究者たちは、この人たちを2つのグループに分けて、第一のグループには、カフェインを抜いた緑茶を、毎日カップ一杯飲ませた。他のグループには、緑茶でなく、普通の紅茶をやはり、毎日一杯飲ませた。こうして、4ヵ月後、被験者の体に含まれている「8ーOHdG」と言う物質を測定した。これは、DNAが損傷を受けたさいに、体から放出される物質で、これが多いということは、それだけ、体内のDNAが傷つけられていることを示している。がんの発生は、DNAが傷つけられることから始まる、といわれていることから、この物質は、がんができるかどうかを示すメルクマールになる。この実験では、被験者がすべてヘビースモーカーだから、始めからDNA損傷の程度が高いはずである。4ヵ月後に測定した結果。緑茶を飲んだグループでは、「8ーOHdG」が実験開始前より31%減っていた。しかし、紅茶を飲んだグループでは、実験開始前と後とでは変化はなかった、という。