2005年04月07日
関節炎、リウマチ、片頭痛--原因はまちまちでも、慢性の痛みに苦しんでいる人は多い。
そういう人は、痛みをどう受け止めて、毎日をおくっているのだろうか、を探ろうと、痛み治療を専門とするクリニックで、患者を調査した研究者がいる。研究したのは、南フロリダ大学のタマラ・ベーカー博士、ミシガン大学のカルメン・レネ・グリーン博士をリーダーとするチームで、「痛みセンター」で、5800人を対象に、8年かけて調査し、その結果を、雑誌「痛みの医学」(PainMedicine)で発表した。それによると、研究の方法は、まず、患者に、痛みの程度を口で表現してもらい、痛みのためにどういう不便を感じているかを聞き、それによって、痛みが、患者の毎日の暮らしにどういう影響を及ぼしているか、を測定した。さらに、良く眠れるか、うつ状態になっていないか、アルコールを飲んでいるかどうか、など、痛みが精神面に与えている影響にいても調べた。その結果、まず、黒人は白人と比べて、痛みが我慢できない、ということがわかった。また、50歳以上は、若い人よりも、痛みに上手に対処しており、そのために、日常の暮らしに及ぼしている影響が、比較的小さいことがわかったという。その理由について、グリーン博士は、「若い人は、まだ欲望も多く、仕事に対する使命感、責任感も強いので、痛みのために思うように体も気持ちも動かないことを、じれったく思っているのだろう。そのために、良く眠れなかったり、気持ちが沈みがちになっている。その点、年配者は、痛みによる苦痛を上手にかわす、すべを知っている」と話している。