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2005年04月05日

警察官に交通事故死が多いのはシートベルトを締めないから

お巡りさんがよく交通事故を起こすのは、どこの国でも同じらしい。
そこで、警察官の交通事故を検証した研究者がいる。バファロー大学医学部(ニューヨーク州)ディートリッヒ・キュエンバーグイエール博士らの研究チームで、雑誌「ジャーナル・オブ・トラウマ・」(JournalofTrauma)で発表された。研究者たちは、1997年から2001年にかけてアメリカで起きた警察車両の事故を調べあげた。そこでは、合わせて516人の警察官、警察関係者が事故に巻き込まれ、106人が死亡していた。ところが、事故死亡者の40%は、その時、シートベルトを締めていなかったことがわかった、という。
警察官に聞くと、パトロールカーなどの中では、シートベルトを締めるのを嫌う人が多かった。理由は、拳銃など、いろいろなものを体に装着しているので、シートベルトを締めると、からまって、いざという時に、困ることがあるからだという。第一、頻繁に乗り降りするので、付けたり、はずしたりが面倒なのだそうだ。アメリカでも、一般の運転者にはシートベルト着用が義務づけられ、常に、厳しく監視され、違反者はすぐに罰則を食う。しかし、警察官にはシートベルト着用の義務は適用されていない。それでも、自治体によって、警察官といえどもシートベルト着用が求められているところもある。しかし実際にはあまりうるさくいわれないらしい。要するに、警察官は必ずしもシートベルト着けなくてもいい、ということになっていると考えてもいい。この研究では、シートベルトを締めていなかったために、警察官の交通事故死の割合が、一般の事故死の2.6倍に上っている、と結論づけている。また、この研究で、警察官の死亡数は、犯罪の現場で死亡するケースより、交通事故の方が多いこともわかった、という。しかも、サイレンを鳴らして現場に急行していて起きた事故は案外少なく、緊急性のない普通の走行時に事故を起こし、死亡しているケースが多いと、研究者たちは、指摘している。警察車両も、事故を起こせば一般の人を巻き込む。だから、取り締まる側のお巡りさんが、まず、シートベルトを締めて、気持ちも引き締めて運転してほしい、と研究者たちは言っている。