2005年04月03日
LGV(Lymphogranulomavenereum)というクラミジアの一種が引き起こす性感染症が、このところ欧米で続発している。
2月2日、ニューヨーク市衛生局が伝えたところによると、同市の2人の男性がLGVによる感染症、と診断された。CDC(米疾病管理予防センター)によると、最近、サンフランシスコで3人、アトランタで1人の男性がLGV感染症と診断されており、これで、米国内の報告されたLGV感染症は6例となった。いずれも、同性愛、ないし、両性愛の男性ばかり。昨年11月には、オランダで、この1年間にLGV感染症の患者が92例を数えた、との報告があった。それまで、同国では、この病気は1年に2、3例しか出なかったので、何かの異変として騒がれた。LGV感染症の症状は、腸の具合が悪くなり、生殖器に吹き出物、ないし、傷痕のようなものができる。肛門に感染すると痛みがひどくなる。性的接触で伝染する。早期に発見されると、抗生物質で治癒するが、長い期間治療しないでおくと、腸や生殖器に半永久的に障害が残る。しかし、死に至ることはないという。
最近、アメリカで、LGV感染症と診断された患者は、すべて、エイズの病原体である「ヒト免疫不全ウイルス」(HIV)の保菌者で、LGV感染症になると、HIVにも感染しやすくなるのではないか、と見られている。ニューヨーク衛生局の次長、スーザン・ブランク博士は、「いまのところLGV感染症と確認されたのは2人だが、われわれは、LGV感染症が新しく蔓延する病気となる可能性があると見て、この病気の拡散防止に、とくに気をつけて、積極的に取り組んでいる」と話している。