2005年03月02日
ニキビ(acne)との戦いはいつの世でも悩みのたね。
外用薬、飲み薬、注射など、ありとあらゆる治療法が出ており、いろいろ試しても、なかなか決め手に欠けることが現実だ。かえって悪化することも少なくない。
最近では、ニキビに抗生物質を処方する医師もいる。
そこで、イギリスのノッチンガム大学のハイウエル・ウイリアムズ博士をらの研究チームが、ニキビに悩む650人を相手に、さまざまな治療法を試してみた。
その結果が、英医学誌「ランセット」最新号で発表されたが、それによると、高価な抗生物質も、ドラッグストア(薬店)で普通に売られている抗菌ローションも、治療効果の上では違いはなかった、という。
研究者たちは、被験者に抗生物質の「オキシテトラサイクリン」(oxytetracycline )または、「ミノサイクリン」(minocycline )を与えたグループ、抗生物質の入ったクリームをつけたグループ、過酸化ベンゾイル(benzoyl peroxide)が入ったローションをつけたグループ、同じクリームと同じローションを併用したグループ、に分けて観察した。 過酸化ベンゾイルはありふれた局所抗菌薬で、そのローションは、ドラッグストアで、いつでも、安価に購入できる。
一定の期間を経過してから、ニキビの治療効果を観察したところ、普通のローションを与えられ被験者は、抗生物質を与えられた被験者と、ほぼ同程度にニキビの患部が回復しており、研究者たちは、「治療効果に違いはなかった」と結論づけた。
ウイリアムズ博士は、「効果が同じなら、価格が12分の1の過酸化ベンゾイル・ローションを使う方がいいのに決まっている。抗生物質を繰り返し使うと、耐性菌ができる、という問題もある。第一、ニキビが感染症かどうかについても、まだはっきりしていないのだから」と話している。