2005年03月01日
アメリカは移民の国。今も、昔も、アメリカン・ドリームを求めて外国から人々がやってくる。最近は、とくに、中南米からの移住者があとを絶たない。
こういう移住者は、アメリカに来てからどうしているのだろうか、これをとくに健康面から調べた研究が12月15日発行の「ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション」(JAMA)に掲載された。
研究を行ったのは、ノースウエスタン大学医学部のミタ・サンガビゲル博士ら。
それによると、現代の移民は、比較的簡単にアメリカンライフにとけこむが、同時に、いまのアメリカ人に顕著な肥満傾向も、そっくり受け継いでいるいう。
つまり、出身の故国では、肥満は問題になっていないのに、アメリカに来たら太り出し、肥満問題を抱えるようになった、というのだ。この調査は、米連邦政府が定期的に行っているアメリカ人の健康調査から、3万人をランダムに抽出して、調べた。
その結果、まず、3万人のうち14%は外国生まれ、すなわち移住者だった。
移住者を対象にさらに詳しく調べたら、移住後最初の1年目に「肥満」と判断された人は、8%だった。
これが 年月が経つにつれて肥満率がアップし、移住後15年目には、19%が肥満と判断された。
そして、38%が、肥満の範疇には入らないが、体重オーバー、つまり、太り過ぎ、とされた。
アメリカ人の平均肥満率は22%、体重オーバーがざっと3分の2、と言われているから、移住者は、かなり急速にに、もともといるアメリカ人と同じ体重問題をかかえることになっていることがわかったのある。
研究者たちは、「故国では肥満問題が全くないのに、アメリカに来ると太り出す、というのは、とりも直さず、アメリカのライフスタイルに問題があることを如実に示している」と述べている。
つまり、体を動かさないで、座っていながら用事を済ませられる日常生活、それを可能にしている技術の進歩、濃厚なカロリーのかたまりではあるが、健康的には問題が多い食がが移住者も肥満にさせている、というのだ
「しかも、そういう、体を動かさない、濃厚カロリー食のライフスタイルがアメリカでは、安価に手に入る。と言うよりも、わざわざ体を動かせたり、健康的な食べ物を求めるよりも安くつく、と言うところが問題だ」と研究者たちは指摘している。
昨今のアメリカン・ドリームには、肥満と言うコストが付きまとっている。