2005年03月11日
ラット・バイト・フィーバー(ratーbitefever)という病気がある。
日本語では、文字通り、鼡咬症(そこうしょう)という。ネズミにかまれて感染する病気で、病原体は2種類あるが、このうち、ストレプトバシラス・モニリフォミス(Streptobacillusmoniliformis)に感染し発病し、死亡した例が2003年に2件、アメリカで起きていたことが明らかになったと、このほどCDC(米疾病管理予防センター)が報告した。
死亡した一人は、ペットショップで働いていた人、一人は、9匹のラットをペットとして飼っていた人で、いずれも、発病する前には健康だった、という。症状は発熱、発疹、嘔吐、筋肉痛で、二人とも入院してから12時間以内に死亡している。治療には、ステレプトマイシン、ペニシリンなど抗生物質が有効だが、手遅れになると死亡する。普通、死亡率は、7%から10%と言われている。CDCにおると、鼡咬症の症例はまれだが、身近に発生する可能性があるので、注意を要する、という。というのは、必ずしもネズミにかまれなくても、この病気にかかることがあるからだ。病原体のバクテリアは、ネズミの呼吸器官に存在している。もし、ネズミにひっかかれたり、ネズミのおりを清掃しているさいに、ネズミの尿や排泄物を誤って口に入れたり、鼡咬症の病原体に汚染された食べ物を食べてしまった場合でも、感染する可能性がある、、とCDCでは説明している。事実、今度死亡した一人で、ラットをペットとして飼っていた人の場合、ネズミにかまれた形跡はなかったのに発病したという。CDCの専門家は、ラットを取り扱う場合には、必ず手袋をして、手を頻繁に洗い、手の汚れが口に付かないよう細心の注意を払い、もし、ラットにかまれたり、ひっかかれたら、すぐにその部分をよく洗って消毒し、医療機関で処置を受けるべきである、とアドバイスしている。ラットを使っている研究者や助手、ラットをペットにしている人、ネズミが出るような家やオフィスを大掃除をする時はご用心。なお、ハムスターと接触しても、似たような感染症が発症することがある、といわれている。