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2005年02月01日

禁欲教育推進のブッシュ政府、非現実的と反対派

再選を果たしたブッシュ米大統領は、主要政策の一つである「禁欲教育推進」に向けて、議会に予算の大幅増額を求めている。
大統領は、青少年に性的欲求を抑えることを求めることによって、健全な発育と性病の広がりを防ぐ、と言っているが、これは、多分に、保守的、宗教的信念の性格が強い政策と言われている。
それは、学校をベースにした全面的な禁欲教育で、そのなかには、安全なセックス教育は含まれていない。
これに対して批判派は、「禁欲だけを教える教育は現実を無視した政策である。十代の子どもの過半数は、ハイスクール卒業までに性体験がある。毎年、アメリカで新しく発生する性感染病の半数は、15歳から24歳の年齢層であることに留意すべきである。禁欲だけを教えると、妊娠を回避するにはどうするか、性病を防ぐにはどうするか、についての知識が不足し、対応できなくなるおそれがある」と指摘し、総合的性教育を行うべきである、と主張している。
若者の産児制限、コンドーム使用の普及をはかっている団体、「青少年支援会」(Advocates for Youth )のジェームズ・ワゴナー会長は、妊娠や性病を交通事故になぞらえて、こう言っている。
「自動車事故を100%なくすには、自動車運転を全面禁止することである。そうすれば、交通ルールを教えることもないし、安全ベルトを締める必要もない。こんなことが現実的でないことはだれでもわかっている」。
アメリカでは、性教育について、「セックスについて余計なことを言う必要はない。禁欲を教えるだけで十分。余計なことを言うから問題が起きる」とする考えと、「できるだけ性に関する必要な知識を教えるオープン教育がいい。正しい知識を与えてやれば、青少年はちゃんと賢く選択できる」とする2つの主張があり、論争が長年続いている。
アメリカでは、1990年代に、禁欲にウエイトをおいた性教育が実施されたが、その後実績が上がっていない、と言われている。