世界最新!健康とサプリメント関連ニュース

健康とサプリメントニューストップページに戻る

2005年01月25日

オンコセルカ症撲滅に希望---カーター元米大統領

世界には、地域住民を苦しませている病気がまだまだある。
中南米、アフリカ、アラビア半島で見られるオンコセルカ症(onchocerciasisi )もその一つ。
この病気は、糸状虫(フィラリア)の一種の寄生によって起きる。
伝搬しているのはブユで、人間の血を吸うときに、糸状虫の幼虫が体内に侵入し、皮膚のすぐ下で生息する。
このため、皮膚がかゆくなり、腫れ上がり、脱色斑が生じたりする。
さらに、これが眼の中に入ると、角膜炎、網膜変性などが起き、失明に至ることもある。これが「河川盲目症」(river blindness )と呼ばれ、現地では、もっとも恐れられている症状である。

オンコセルカ症のことを、現地では往々にして「リバー・ブラインドネス」と呼ぶことが多い。
世界には、オンコセルカ症患者が1800万人いると言われている。
このオンコセルカ症撲滅運動の先頭に立っているジミー・カーター元米大統領(1977年から80年)は、11月15日、アトランタのカーター・センターで開かれた記者会見で、「オンコセルカ症撲滅運動は着々と進んでいる。2010年までには、この病気が中南米から根絶されるだろう」との見通しを語った。
カーター氏は以前から、とくに中南米のオンコセルカ症撲滅に努力している。
中南米には、ブラジル、コロンビア、エクアドル、メキシコなどにオンコセルカ症患者が推定18万人いると言われている。
カーター氏自身、オンコセルカ症撲滅のために200万ドル(2億円)を寄金、ビル・ゲーツ夫妻も同額を寄付することになっている。
オンコセルカ症は、1980年代に登場した特効薬、商品名「メクチザン」(Mectizan)のおかげで、治癒できるようになった。
メーカーのメルク社は、1987年、この薬を全感染者に、必要な限り、無償で提供すると発表し、実施している。
しかし、アマゾン川の急流地域や、熱帯雨林地帯など、遠隔地に発生することが多いこの病気の感染者を捜し出し、治療を施し、予防策を講じるためには、費用と人材がまだまだ必要とされている。