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2005年01月16日

喫煙率12%達成は至難---米の禁煙大作戦

アメリカは、2010年までに成人の喫煙率を12%以下にする、という野心的な目標をかかげて、禁煙大作戦を展開している。
しかし、その推進機関であるCDC(米疾病管理予防センター)は、11月10日、このほど行った全米各州の調査結果をまとめて、「各州が、これからよほど集中的に努力しない限り、大目標の達成は無理」と報告した。
調査によると、2003年の喫煙率は、州によってまちまちで、一番高いのがケンタッキー州で30.8%、一番低い超優等生がユタ州で、12%とすでに国家目標に到達している。
ユタ州には、教義で喫煙を禁止しているモルモン教の本部がある。
いずれにしても、全米的に見ると、禁煙はここ数年、遅々として進まず、2010年喫煙率12%と言う目標達成は甚だ困難であることがわかった、とCDCの、喫煙と健康担当官、テリー・ペチャセック氏は話している。
同氏によると、各州が禁煙運動のためにつかったお金は、2003年には、合わせて5億4000万ドル(600億円)で、2001年と比べると28%も減っている。
1997年から98年にかけて、アメリカの多くの州は、たばこ業界を相手に、損害賠償訴訟を起こした。たばこによって健康を害し、そのために、州政府は健康保険等を通じて、余分な出費がかさんだので、その損害を補償せよという訴訟だ。
その結果、州には、総額で2060億ドル(23兆円)と言う巨額のお金が入った。
同氏は、「これは、本来は、禁煙運動のためにつかわれるべき金なのに、その極々一部しか禁煙のためにつかわれていない。問題は、何をすべきかではないのです。何をすればいいのか、はだれでもよく知っているのです。それを実行するかどうかなのです」と述べ、州の段階で禁煙の努力が進んでいないことを嘆いている。
しかし、明るいニュースも伝えられている。
最近、ニューヨーク市の20のバー、レストランで調べたところによると、たばこによる室内の空気の汚染度が、この1年で、83%も減少していることがわかった、という。2003年に実施された室内での喫煙禁止措置の効果がてきめんに出たのだという。
CDCは、室内の空気の汚染度が減ったということは、浮遊している有害粒子が減り、間接喫煙の害がそれだけ減ったことを意味する、と言っている。
アメリカでは、毎年、3万5000人が間接喫煙がもとで死亡していると推定されている。うち、3000人は、間接喫煙で肺がんになり、死亡したと言われている。