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2004年12月28日

赤ワインを飲むと肺がんの予防になる

赤ワインは、これまで、感冒から心臓病など、いろいろな病気の予防になる、という研究が出されている。最近では、前立腺がんの予防にも有効、という報告もあった。
今度は、がんの中でも、発病者がもっとも多く致死率も高い肺がんの予防にも、赤ワインが役に立っている、という研究成果が発表された。
この研究を行ったのは、スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラ大学のホアン・バロス教授らで、学術誌「胸郭」(Thorax)11月号で発表された。
それによると、研究者たちは、スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラ地区の肺がん患者132人と、肺がんでない入院患者187人を対象に、ワインを飲む習慣と病気との関係について調べた。
その結果、赤ワインを飲んでいる人は、肺がんを発病する割合が、赤ワインを飲んでいない人より小さいことがわかった。
バロス教授によると、その違いはそれほど大きくはないが、統計的に有意差があったと、という。しかし、白ワインを飲んでいる人は肺がんになる割合がむしろ高かったという。赤ワインが、肺がんに対して予防的に働くのは、赤ワインに含まれている「タンニン」(tannin)と「レスベラトロール」(resveratrol )の抗がん作用ではないか、と研究者たちは言っている。
タンニンは、抗酸化物質(antioxidant )で、細胞を傷つけて諸病の原因となるフリーラジカル(活性酸素などの遊離基)を除去する働きがある。また、レスベラトロールは、腫瘍の成長を抑える働きがあるとされている。

白ワインを飲んでいる人がなぜ肺がんになりやすいのか、については、研究者たちは説明できない、と言っている。この論文を読んで、英胸部学会のアンドリュー・ピーコック会長は、「赤ワインを飲むのは、適量である限り、明
らかに肺がんを予防する効果があるようだ」と述べている。バロス教授は、「赤ワインを飲んでいると肺がんになるリスクが少なくなることがわかったが、だからといって、「飲み過ぎるのはかえって健康を害する」と注意を促している。