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2004年12月27日

苦い味に敏感な人は太らない

「微妙な苦い味を敏感に感じ取ることができる人はほっそりしている」、という味覚と体格との関係が、ラトガーズ大学(米ニュージャージー州)などの研究者によって、明らかにされた。この研究によると、逆に、苦い味に鈍感な人は、脂っこいものや甘い味が好きで、太りやすい、という。同大学のベバリー・テッパー教授(食物科学)をリーダーとするこの研究では、「PROP」と呼ばれている化学物質を使って、テストを行った。これは、ブロッコリーの新芽などに含まれていて、ほのかに苦味を感じさせる物質に類似している物質。これを「苦い」と感じることができる人は苦味に敏感である、という。同教授らは、40歳代の女性50人を被験者としてテストを行った。その結果、PROPを敏感に感じ取った人と、鈍感な人と、その中間に分けられたが、肥満度を示す「BMI」で見てみると、敏感に感じ取った人の平均BMIは23.5、中間は26.6、鈍感は30だった。BMIは、体重(キロ)割る身長(メートル)の二乗、で出されるが、その値が25以上で太り過ぎ、20から25が普通、20以下がやせ過ぎ、とされている。したがって、苦味の敏感な人は普通、中間はやや太め、鈍感は肥満、ということになる。同教授は、「苦味に鈍感な人を見ていると、脂っこいもの、甘いもの、熱い食べ物、苦味が強い食品を好んで食べている。そういう食習慣によって、どうしても体重が増える。一方、苦い味に敏感な人は、全体として、食べる量が少ないようだ」と言っている。さらに同教授によると、中年の女性について言えば、約25%は苦味に敏感、50%が中間、25%が鈍感、と言えそうだ、という。テッパー教授は、子どもを被験者として。同様なテストを行ったが、やはり、苦い味に鈍感な子どもは、敏感な子どもと比べると、脂肪分が多いミルク、バターを好む傾向が見られた、という。味覚と体重との関係を調べた研究は、エール大学やコネチカット大学でも行われており、ラトガーズ大学と同様な結果を得ている。とくにコネチカット大学の研究では、苦い味に敏感な人の舌の粘膜には、味を感じる味らい(蕾)を乗せている乳頭の数が多いこともわかった、という。