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2004年12月17日

太り過ぎもやせ過ぎも精子が少ない、太った女性は妊娠率低い

「デブはセックスが弱い」などと言う人がいる。本当にそうなのかどうかはわからないが、肥満体は、少なくとも精子について言えば、普通の男性よりも劣っていることがわかった、とデンマークの研究チームが、雑誌「受精と不妊」(Fertility&sterility)10月号で報告している。ここでは、ヤセの男性も同様に精子に問題がある、と伝えている。この研究は、デンマークのコペンーゲンとアールボルグの2つの都市の病院と大学が協力して行ったもので、徴兵検査を受けた男性のうち、1558人(平均年齢19歳)から採取した精液のサンプルを調べた。そこでは、精子の数、濃度、総量、のほか。精子の形、運動性、さらに睾丸のサイズ、ホルモンについても調べた。同時に、各人のBMI(bodymassindex)も調べた。BMIは、肥満度を知るための数値で、体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)、で産出される。例えば、体重71キロ、身長1メートル65センチの人のBMIは、71÷(1.65)÷(1.65)=26で、BMIは26となる。BMIが20から25の間が正常、25以上が太り過ぎ、30以上が肥満、逆に、20以下はやせ過ぎとされている。調査の結果、BMIが25以上の太り過ぎの男性の精子の数は、正常な男性より21.6%少なく、精子の濃度は23.9%小さかった。一方、BMIが20以下のやせ過ぎの男性も、正常男性と比較して、精子の数は28.1%少なく、精子の濃度は36.4%小さかった。そして、精子の質についても、太り過ぎ、やせ過ぎは、全体的に、正常男性より劣っていた、という。その理由について研究者たちは、太り過ぎ、やせ過ぎはライフスタイルに問題がある場合が多く、また、慢性病が関係していることがある、と指摘している。また、アメリカのクリーブランド・クリニックの泌尿器科医、アンソニー・トーマス博士は、このことはホルモンが関係している、という。博士によると、男性でも女性ホルモンのエストロゲンが必要で、実際に男性はこれを分泌しているが、精子はこのホルモンのバランスがいい状態で成長するので、エストロゲンが多すぎても、少なすぎても、精子に影響するという。さらに、喫煙、過度の飲酒も精子の状態に関係している、と言う専門家もいる。「いずれにしても、子どもができないケースでは、女性だけでなく、男性についてもよく調べる必要があることをこの研究は教えている」とトーマス博士は言っている。精子についての研究とは別に、女性についての研究が、ボストンのベスイスラエル不妊症クリニックで行われた。この研究では、体外受精でつくられた受精卵を母体に戻したあと、母親の妊娠率が太った女性ではどうなのかを、調べた、その結果、BMI35以上の肥満女性では、妊娠率が平均5件に1件の割合だった。普通の女性の体外受精での妊娠率が4件に1件なので、太った女性では妊娠しにくいことがわかった、という。なお、太った女性は、一般的に、月経も排卵も不順になることが多く、したがって自然状態での妊娠率も低いと言われている。この研究ではやせ過ぎの女性については調べていない。