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2004年12月10日

ペースメーカー型の減量装置--米で試験開始

食事、運動、薬など、あらゆる減量のための療法がうまく行かない肥満者が行き着く先は、減量手術だ。アメリカでは、その手術を希望する人たちが増えて、順番待ちが大変な状態となっている。肥満手術は、たいがい、胃を縛るか、胃にバイパスをつけて、通過する食べ物の量を制限することで、食事の総量を減らすのである。しかし、肥満手術を受けても必ずしも成功しないし、胃を傷つけるので、後遺症が残るなど問題が多い。そこで考えられたのが、ペースメーカー型の減量装置だ。ペースメーカーに似た小さな装置を体内に埋め込んで、そこから細いワイヤーを胃壁まで通して、その先から電子パルスを発信させる。こうすることで、少量の食べ物が胃に入っただけで、胃はだまされて満腹感を感じるのだそうだ。その結果、食べる量が次第減り、体重が減少していく、という「胃を傷つけない」アイディアに基づいている。これは、オランダの「メタキュア」(MetaCure)というメーカーが開発した装置。このほど、オレゴン州ポートランド、ロスアンゼルス、オハイオ州クリーブランドのアメリカの3ヵ所の医療施設で、合わせて8人の肥満者にこの装置を埋め込んで、臨床試験が始まった。まだ結果は出ていないが、いまのところ、感染などの副作用が出ていない、という。メタキュア社では、試験の結果を見て、FDA(米食品医薬品局)に、この装置の承認申請を出す、と言っている。