2004年11月12日
米シアトルにある「フレッド・ハンチンソンがん研究センター」の研究チームが発表した報告によると、毎日赤ワイン1杯程度飲んでいる人は、前立腺がんになる割合が小さいことがわかった、という。研究者たちは、シアトル地域に住む40歳から64歳までの男性750人を対象に、アルコール類を飲むか、飲むならどういうアルコール飲料を飲むか、について、面談をして、調べた。この人たちは全員、前立腺がんと診断されて間もない人たちだった。同時に、健康な同年代の男性703人についても調べた。こうして得られたデータを分析したところ、赤ワインを週に4杯以上飲む人では、前立腺がんになるリスクが。はっきりと小さいことがわかった。たとえば毎日赤ワイン1杯の割合で飲んでいる人では、前立腺がんのリスクが50%小さかった。しかい、白ワインやほかのアルコール類を飲んでいる人では、がん予防の効果は見られなかった。その理由について、赤ワインに含まれる抗酸化物質の働きで、がん発生が抑えられるから、と見ている。研究チームのリーダー、ジャネット・スタンフォード博士(女性)は、「赤ワインを良く飲む人には前立腺がんが少ないことは歴然としています。でも、アルコールを飲むことのマイナス面も考慮すれば、前立腺がん予防のために赤ワインを飲みなさい、と勧めるわけには行きません」と話している。また、研究者たちは、地域住民のがんに関する記録を調べたが、前立腺がん以外のがんについても、赤ワインを良く飲んでいる人は、がんになりにくくなっていることがわかった、という。