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2004年11月29日

男の同性愛は母親から受け継いだ遺伝子

男の同性愛は,母親から受け継いだ遺伝子が関係してることがわかった、と、10月12日、イタリアのパドゥア大学の研究チームが、イギリスの「王立学会紀要」(ProceedingsoftheRoyalSociety)で報告した。研究者たちは、98人の男性同性愛者(ホモセクシュアル)と、100人の異性愛者(ヘテロセクシュアル、つまり、普通の人)、それに、各人の肉親、を合わせて4600人を対象に、遺伝的なつながりを詳しく調べた。その結果、同性愛の遺伝因子は、X染色体に関連していることがわかった、という。X染色体は、いわゆる性遺伝子で、「XX」なら女性、「XY」なら男性となる。その子どもが、母親から受け継いだX遺伝子と父親から受け継いだX遺伝子を持てば女の子になるし、母親からのX遺伝子と父親からのY遺伝子を持てば、男の子になる。したがって、男性がもっているX遺伝子はすべて母親から受け継いでいることになる。だから、もし男性の同性愛の遺伝子がX染色体に乗っているとすれば、男性同性愛の遺伝子はすべて、母親に由来していることになるのだ。男が同性愛になるもとは母親の体内にあって、それは、母親自身には出現しないが、生まれてくる男の子に現れる、ということになる。約10年前に、アメリカの科学者が、男性に「同性愛遺伝子」が存在している証拠がある、と発表した。これについては、追試によって確認されていない、こともあって、真偽のほどは未確定となっているが、その遺伝因子がX染色体に関連しているとなると、「同性愛遺伝子」の存在の可能性が高くなった。イタリアの研究チームのリーダー、アンドレア・カノエリオーシアニ博士は、「X染色体には、同性愛に関係した遺伝子が、1個でなく、数個存在している可能性がある」と話している。