2004年08月09日
自分はたばこを吸わないのに、回りの者が吸ったたばこの煙を吸い込むことを、間接喫煙(受動喫煙)という、この間接喫煙が、これを吸った人の健康に与えている害が、意外と大きいことがわかった、と6月29日、「英医学会報」(BMJ)のオンライン版で報告された。
報告したのは、ロンドンにある「聖ジョージ病院医学校」(StGeorge'sHospitalMedicalSchool)のピーター・ウインカップ教授らの研究チーム。同教授らは、家庭や職場で、いつも喫煙者が側にいて、自分は吸わないのに、他人のたばこの煙を吸わされている人たちの血液を調べて、ニコチンの量を測定するとともに、心臓病などの病歴を調べた。その結果、常に間接喫煙の状態にある人たちは、全く他人の煙を吸っていない、あるいは、吸ってもわずかでしかない人たちと比べて、血液中のニコチンの量が多いばかりか、心臓の冠状動脈疾患の割合が、50~60%高かった。「間接喫煙のために心臓病にかかる割合が高まることは、従来からよく言われていたが、その割合はせいぜい20%、ないし、30%程度と言われていた。
しかし、われわれの調査で、そんなものではないことがわかった」と同教授は話している。また、英心臓協会のティム・ボーカー博士は、この研究結果について,「間接喫煙によって、心臓病のリスクが高まることは以前から指摘されていたが、血中のニコチン測定まで行ったこの研究で、これが決定的になった。人が集まる場所、職場、レストラン、バー、乗り物での禁煙をさらに一層強化させる必要がある。そのための厳格な法的整備を、各国政府はすぐにも実行すべきだ。一刻の猶予もならない」と述べている。