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2004年08月27日

医療ミスで1日530人が死んでいる--米で新データ

アメリカの医療コンサルタント会社「ヘルス・グレード社」(HealthGradesInc)(コロラド州)は、7月27日、独自の調査結果に基づいて、全米の医療ミスによる死者数は、過去3年間に、これまで言われていた数の2倍の推定60万人にも達している、と述べた。医療ミスによる死者については、2000年に、国立科学アカデミーの機関である「医学研究所」(InstituteofMedicine=IOM)が報告した、年間死者9万8000人と言う数字がある。これは、医療ミスの被害を初めて具体的な数値で示したもので、しかも、公的な機関の発表だったこともあって、その数の大きさに、米政府、国民ともショックを受けた。以後、医療ミスを論じるさいには、「死者9万8000人」が合い言葉のように引用されてきた。
今度のヘルス・グレード社の報告では、医療ミスによる死者は3年間で約60万人、1年で19万5000人、1日にして530人で、これらの人たちは、「防ぐことができた医療ミス」によって死んでいる、としている。すなわち、これは、IOMの推定値の2倍に当たる。このヘルス・グレード社の報告については、調査の方法に疑問を呈する向きもある。
医療ミスの調査、推定方法は本来難しく、その結果については、さまざまな見解があるものだが、これについて、同社では、「IOMの数値は、3つの州のデータもとに推定して割り出したものだが、わが社の数値は、全米50州の3700万人に及ぶメディケア(低所得層向けの政府管掌健康保険)の患者の記録をもとに、算出している」とその妥当性を強調している。医療に関する測定方法や、医療事故などに詳しい非営利団体である「全米品質フォーラム」(NationalQualityForum)のケネス・カイザー会長は、「どちらの数値が正しいかどうかはさて置いて、とにかく、医療ミスは恐ろしい問題であることを再認識すべきである」とコメントしている。