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2004年07月05日

ビール、ウイスキーを飲むと痛風になりやすくなる

足の親指の付け根の関節に、これといった前ぶれもなく、突然、痛みと炎症が起きることがある。痛風発作である。2、3日から1週間で治まるとはいえ、その痛みはつらい。中年の男性に起きやすいが、女性でも起きる。原因は、血液中に含まれる尿酸が異常に増え、関節やじん臓に沈着して、痛みをともなった炎症を起こすのである。尿酸は、窒素代謝の最終の産物。いわば、体が食べ物をエネルギーとして消費した後に残るかすだ。本来なら排出されて、血液中の尿酸の値は一定以上にはならないが、人によって、これが異常に増えて痛風の原因になる。痛風になりやすい遺伝的な体質をもった人の場合と、ごちそう(高エネルギー食)を食べすぎたり、アルコールを飲みすぎて起きる場合とがある。そこで、アルコールと痛風とがどう関係しているのか、を調べた研究が、英医学誌「ランセット」最近号に掲載された。そこでは、40歳から50歳の中年男性4万7000人を対象に、アルコール消費量、食事内容と病気との関係について12年間追跡調査した。その結果、12オンスのビール(小瓶)を2本以上、毎日飲んでいる人は、飲んでいない人よりも、痛風になる割合が、2.5倍だった。また、ウイスキーなどハードリッカーについても、これを毎日1杯、ないし2杯飲むと、痛風にかかる割合が1.6倍アップしていることもわかった。しかし、適量のワイン(1日に120CCのグラス2杯程度)を飲んでいる人では、飲んでいない人と比較しても、痛風にかかる割合に変わりはなかった。この結果について、研究者たちは、痛風はアルコール摂取によって起きやすいと言える、と言っている。しかし、アルコールでなく、飲料のなかのプリン化合物が問題なのではないか、という説がある。プリン化合物は、無色の結晶で、亀の甲の形をした化学構造が2つ重なった形をしている。この説によると、尿酸もプリン化合物に属していることから、食物や飲み物のなかのプリン化合物が、痛風に関係しているいうのである。これが解明されれば、食事や飲み物で痛風を予防する道も開かれるだろう。