2004年07月25日
米連邦政府機関である「国立アルコール乱用・アルコール中毒研究所」
(NationalInsituteonAlcoholAbuseandAlcoholism=NIAAA)が、雑誌「薬物とアルコール依存」最近号で明らかにしたところによると、アルコール乱用者、および、アルコール依存症(アル中)が、この10年間に急増した。それによると、アルコール乱用者、および、アル中の数は、2001年~2002年には1760万人で、人口の8.46%を占めた。これは、1991年~1902年の1380万人(7.41%)より大きく増えており、全人口の1%以上にが、この10年間に、アルコール乱用するようになった。とくに、10代後半から20数歳までの若い成人層の飲酒人口の増加が際立っているという。性別では、女性より男性の飲酒が増えている。人種別では、アルコール乱用者では白人がもっとも多く、次いで、ヒスパニック系、黒人、アジア系。アル中では、原住アメリカ人が多かった。アジア系は、乱用者、アル中ともに最も少なかった。ここで言うアルコール乱用者とは、酒を飲んだら、職場、学校、家庭で、自分に与えられた役割や仕事を完遂できなくなる人のこと。こういう人は、人間関係のなかで、社会的、法律的な問題を引き起こしやすくなる。また、不健全な飲み方をする。アルコール依存症(alcoholdependence)は、別名、アルコール中毒(alcoholism)とも言われ、俗にいうアル中のこと。止むに止まれぬ気持ちでアルコールに手を出し、飲むと抑制がきかなくなり、酒に入り浸り、飲むのをやめると禁断症状が現れるという病的な飲酒をする人のことである。乱用も依存症も、共通しているのは、アルコールが止められない、ということで、そういう人がこのところなぜ増えたのか、についてはこの論文の著者は言及していない。その一つは、麻薬常習者が減る傾向にあり、埋合せでアルコールに走る若い世代が増えたのではないか、という見方もある。