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2004年07月20日

NYの「大食い競争」歴代チャンピオンは日本人、なぜ?

毎年、米独立記念日の7月4日に、ニューヨークのコニーアイランドで、「ホットドッグ大食いコンテスト」(Fourth of July hotdog wolfing contest)が開かれる。このコンテストのチャンピオンを、ここ数年、日本人が独占しているのである。昨年(2003年)優勝したコバヤシ・タケルさん(名古屋市在住)は、2001年、02年、03年と、3年連続のチャンピオンに輝いた。

この競技は、1916年に始まり、90年近い歴史を持つが、3年連続チャンピオンというのは前例がない。日本人が初めて優勝したのは1997年で、この時、ナカジマ・ヒロフミさんが、また、2000年にはアライ・カズトヨさんがチャンピオンになっている。つまり、2000年以降は、日本人がチャンピオンを独占しているのである。2003年に優勝した時のコバヤシさんは、12分間でホットドッグ44.5本を平らげた。

ちなみに、アメリカ人で一番成績がよかったのは、12分間で30.5本だったから、コバヤシさんは楽勝だったのだ。ホットドッグ大食い競争、といっても、お祭りの余興ではない。ニューヨークに本部がある「国際競争食い連盟」(International Federation of Competitive Eating)が主催で、この団体は、アメリカ、日本、イギリス、タイ、ドイツ、カナダ、アイルランドの各国に支部を持っている。競技の対象となっている食品は、ホットドッグだけでなく、アイスクリーム、ドーナツ、タコスなどもあり、厳しいルールのもとで、オリンピックなみの激しい競争が演じられるという。

それにしても、なぜ日本人が、大食い競争に強いのだろうか。コバヤシさんは、体重155ポンド(70キロ)で、ごく普通の日本人男性である。相撲取りでもなければ、すぐれたスポーツマンでもない。コバヤシさんによると、大食い競争に勝つための特別なボディビルがあって、これを実行している、という。それは、食べる量を少しずつ増やしていって胃袋をそれに慣らしながら、しかも、広がろうとする胃袋を、体脂肪が締めつけることがないようにするのがポイントだという。彼は、競技の4ヵ月前から準備に入り、体調を整える。しかし、こうした大食い競争のためのトレーニングに熱心なこともさることながら、日本人の場合は、文化的、社会的な背景があると指摘する向きがある。日本各地で、「わんこそば」のように、大食い競争を楽しむことが多い。あるいは、一定の時間内に全部食べればタダになる、などという飲食店もある。テレビの深夜放送などでも大食い競争の番組を放映する。コバヤシさんも、4年前に、テレビの大食い競争の番組に参加して優勝したのが、この道に入ったきっかけだった。勝てば多額の賞金がもらえる、とあって、トレーニングにも熱が入り、次第に強くなった、という。こうしてコバヤシさんは、1時間に400個のギョウザを食べて日本記録をつくり、12分間にホットドッグを50.5個食べて、世界記録を樹立した。