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2004年06月12日

喫煙の害--白血病、白内障、肺炎、じん臓がんにも及ぶ

リチャ-ド・カ-モナ米衛生総監(surgeongeneral)は、5月27日、喫煙に関する新しい情報を盛り込んだ報告書を提出、このなかで、「喫煙によって発生する有毒物は、人間の体のなかで、血液が届くすべての臓器、組織に及んでおり、喫煙と深い関係にある、疾病が、あらたにいくつもわかってきた」と、述べ、米国民に向かったて、あらためて禁煙を呼びかけた。40年前、当時の米衛生総監が、「たばこが、肺がんと慢性気管支炎の原因となる」という歴史的な報告を出して、これがきっかけで、アメリカは官民あげて、禁煙運動を展開した。喫煙に関する研究も進み、禁煙グッズもいろいろ開発され、普及した。その結果、喫煙人口が次第に減少し、職場でも家庭でも、人前ではたばこを吸わないのが社会的常識であり、礼儀となった。40年経った今日を振り返る今度の衛生総監の報告では、まず、全米でいまだに4500万人がたばこを吸っていると述べている。そして、2002年の調査では、アメリカ人成人の22.5%が喫煙者であると自認している、という。この喫煙率は、2001年の22.8%からはわずかに減少しており、この数十年の喫煙者漸減の傾向は続いているものの、禁煙ペ-スが、ここにきてダウンしてきたことを懸念している。米政府は、2010年には、成人の喫煙率を12%に下げることを大目標に据えており、この調子ではその目標は到底達成できそうもない、という。一方で、最近、喫煙の害に関する研究報告はうなぎ登りに増えており、報告では、そのうちの1600件について結果をまとめている。それによると、まず、喫煙の害は、肺がんだけでなく、多くの病気と深く関係していることがわたってきた。そのなかには、結腸直腸がん(大腸がん)、肝臓がん、前立腺がんが入っている。血液のがんである白血病の発生も、たばこと関係がある、との研究発表も出されているという。また、喫煙は、勃起不能をもたらす、との研究報告も出ている。こうした喫煙によって起きると見られる病気が次々と報告され、このリストは今後さらに広がるだろう、と報告は述べている。

では、喫煙の害を減らすためにどうするか。まず、「ライト」「ウルトラライト」「低ニコチン」「低タ-ル」とうたったたばこが出ているが、これらには喫煙の害を減らす効果は全くない、と報告は断言している。そして、喫煙の害を減らしたければ、方法はただ一つ、「禁煙」しかない、と明言している。米心臓協会のキャス・ホイ-ラ-専務理事は、「この報告が出たことで、たばこを規制する動きに拍車がかかるだろう。州レベルでたばこの規制に成功して実績をあげているマサチュ-セッツ州やカリフォルニア州を見習うといい。具体的には、禁煙キャンペ-ンを強化すること、たばこ税を引き上げること、職場での全面禁煙を徹底させること、公共の場での禁煙をいっそう拡大することなど、まだまだやるべきことは、たんくさんある」と話している。