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2004年06月17日

車ばかりの生活で肥満になる、を証明

どこへ行くにも車を使う、という郊外型の生活をしている人たちは、職場や学校が近くて、車と徒歩をミックスさせた生活をしている人たちと比べると、肥満になる割合が断然高い、ということを証明した研究が、「米予防医学雑誌」(AmericnJournalofPreventiveMedicine)6月号で発表された。研究を行ったのは、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のロ-レンス・フランク助教授(コミュニティ-・都市計画学専攻)。登下校、買い物、その他、どこへ行くにも車を使う、いや、使わざるをえない、という生活が、今日の肥満社会を招いた、とよく言われるが、この研究は、この常識を初めて数字で示して証明した。研究者たちは、米ジョ-ジア州アトランタ付近に居住する1万898人を対象に、デ-タを集めた。まず、身長と体重を計り、車の運転時間と、歩いた時間、距離を中心に、日記をつけてもらった。同時に、その人が住んでいる地区の人口密度、道路事情、商業ビルと住居の関係、などについて詳しく調べた。その結果、居住者にとって、職場、商店、公的サ-ビス機関などが近くにある場合(都市的環境)では肥満者が比較的少なく、それらが遠くにあって、必ず車に乗る必要がある場合(郊外的環境)では肥満者が多く、その違いは、35%にもなった。これをさらにに分析すると、結論として、車のなかで過ごす時間が、1日当たり1時間増えるごとに肥満になる確率が8%増え、逆に、歩く距離が、1日当たり半マイル(800メ-トル)増えるごとに肥満になる確率が5%低くなる、という。この場合、BMI(bodymassindex)が30以上を肥満者とした。BMIは、体重(キログラム)を身長(メ-トル)の2乗で割った数値。例えば、郊外的環境に住んでいる身長175センチの男性は、同じ身長の都市型環境に住んでいる男性より、体重が、平均して4.5キロ重かったという。また別の言い方をすると、郊外的環境では、肥満者(BMI30以上)の割合が20%だったが、都市型環境ではこの割合が15%だった。この肥満の割合の違いは、住民の年齢、教育程度などに関係なく言えることだという。フランク助教授は、「職場や商店が歩いて行けるところにある場合は、歩く機会が増えるのは当然で、それだけ運動をしていることになる。しかし、歩くか、乗るかの違いだけでなく、近くに商店やレストランが多いと、買い物や外食の選択の範囲も広がるので、それだけ、健康的な食生活が可能になることも考慮に入れる必要があるだろう。言うまでもなく、食べ物は肥満と大いに関係しているからだ。郊外型の環境に住んでいると、例えば、外食はファストフ-ドが多くなる」と述べている。