2004年06月18日
チェコのプラハで開かれた「ヨ-ロッパ肥満会議」(EuropeanCongreeonObesity)で、5月28日、減量のためのダイエット法の一つである「ウエイトウォッチャ-ズ」(WeightWatchers)を実行した人たちの実績が紹介され、その好成績に参会者は強い印象を受けた。好成績というのは、ウエイトウォッチャ-ズのプログラムを実行して目標とした体重に到達した後、5年を経過した時点で、その半数の人たちが、始めの体重の5%減を維持している、ということ。「わずか5%と思うかもしれないが、恒常的に体重を5%減らした、ということは、ダイエットとしては大成功だ。体重5%減で、糖尿病、心臓病、がんなどのリスクを大きく減らすことができ、健康にとって大きな恩恵となる」と集まった専門家は異口同音にこれを称賛した。肥満に関する学会とはいえ、アカデミックな会合で、商業的な減量プログラムが取り上げられることはまれなことだ。報告では、ウエイトウォッチャ-ズを、アメリカで実行した人から、870人を任意に抽出して、調べた。彼らは、ほとんどが中年の既婚者で、裕福な女性が多かった。体重の平均が、始めは165ポンド(74キロ)だったが、各人がウエイトウォッチャ-ズを実行して、平均22ポンド(10キロ)、13.3%の減量に成功し、目標体重に到達した。その後、5年間追跡調査したところ、その時点で、全体の半数の人たちが、当初の体重の5%減、ないし、それ以下、を維持していた、という。
これまで発表された研究報告によると、通常、減量プログラムで目標体重に到達できた人は、その後1年以内で減らした体重の3分の1、ないし、2分の1を元に戻す。そして、5年経過した時点では、ほとんどのケ-スで、完全にもとに戻ってしまう、のが普通だという。このウエイトウォッチャ-ズ実行者に関する報告について、ベルギ-のリェ-ジュ大学のピエ-ル・リフェ-ブル教授は、「太り過ぎ、ないし、肥満の人を治療するということは非常に難しい。薬物は有効でない上に、副作用がある。運動はなかなかできるものではない。食事削減は一時的に効果が出るが、やがてもとに戻ってしまう。だから、5年後でも減った体重を維持しているということは、大したものだ」とコメントしている。ウエイトウォッチャ-ズでは、基本的には、プログラムに沿って、摂取カロリ-を制限するのだが、ポイント制を取っているのが特徴。食べすぎると持ち点が減らされ、運動をすると、ポイントが増える、などル-ルができている。その上、会員になると、定期的にミ-ティングに参加して、お互いの成績、経験、一口知識などを交換して、励まし合う。「これは、きわめて有効性が高い一種の行動療法です」とリフェ-ブル教授は言っている。