2004年06月23日
乳房エックス線撮影装置(マンモグラフィ-)で、乳がんの検査を受すると、肥満女性のほうが、普通の体重の女性よりも、異常が見つかる割合が多いことがわかった、と「米内科学雑誌」(Archives of Internal Medicine )最新号で報告された。 報告者は、シアトルにあるワシントン大学ハ-バ-ビュ-医学センタ-のジョアン・エルモア博士。 博士らは、ワシントン州などアメリカ北西部の地方で行われた10万件以上の乳房エックス線写真について再検討した。 検査を受けた人を、BMI(body mass index )によって、「普通およびそれ以下」「オ-バ-ウエイト」「肥満」の3つのグル-プに分けて調べたところ、検査の結果が陽性、つまり、再検査が必要、と言われた割合が、肥満の女性は普通の女性よりも20%高かった。それだけ、肥満女性には異常が多く見つかったということである。 この結果について、研究者たちは首をかしげている。というのは、太っているということは、それだけ体脂肪が多いので、筋肉組織の密度が高い女性よりも、エックス線撮影の造影がはっきりしていて、写真が読みやすいはずだからだ。 一つの説明として、肥満女性だと、マンモグラフィ-で2枚のプレ-トに挟まれる乳房が厚くなるので、映像がぼけるのではないか、との見方もある。 同大学のエレン・シュ-ル博士は、「いずれにしても、肥満女性は、乳がんの検査を受ける場合は、マンモグラフィ-だけに頼らずに、他の検査も必要だろう」と言っている。