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2004年06月26日

がんの発病率、死亡率とも下がる--米のがん白書

アメリカの「がん年次報告、1975-2001」が6月3日に発表された。 それによると、アメリカでは、がんの発病率、死亡率とも、ここ10年、着実に下がってきており、一方で、がん患者の5年生存率は上がって、がんにかかっても死ぬ人の割合が減っている実態が明らかになった。 このいわば「がん白書」は、米がん協会(American Cancer Society )、CDC(米疾病予防管理センタ-)、国立がん研究所(National Cancer Institute )、などがん関連機関が共同でまとめたもの。 白書はまず、1975年から2001年にかけて、がんの発生率が年平均0.5%の割合で下がっており、死亡率も、すべての種類のがんを合わせて、1993年から2001年にかけて、年平均1.1%の割合で下がった、と述べている。 これは、がんの早期発見、早期治療が進んだため、と白書は評価している。 肺がんについて白書は、男性の肺がん発生率は着実に減少しているが、女性はわずかながら、増えている、という。これは、女性はたばこを吸い始めるのも、止めるのも、男性よりも遅いからだ、と説明している。 しかし、肺がんと診断されたケ-スは、男女ともに減ってきており、女性の場合は、1975年から2001年の間に、0、2%減少した。 「がん死の一番の原因である肺がんの発生率が、減った、とくに女性で初めて減った、ということは、われわれのがんとの戦いの努力が実った、ことを示す強力な証拠と言える」と、米がん協会のジョン・セフリン専務理事は話している。 とは言っても、肺がんは依然として最大のがんで、推計によると、今年(2004年)には、17万4000人のアメリカ人が新たに肺がんと診断され、16万人が肺がんで死亡する、と見込まれている。 「5年生存率」は、がんと診断されてから5年以内に死亡する確率を示す。白書では、すべての種類のがんを合わせた5年生存率について、1975年から1979年までの間の5年生存率と、1995年から2000年までの間の5年生存率を比較している。 それによると、男性では、非ホジキンリンパ腫(non-Hodgkin lymphoma)、前立腺がん、じん臓がん、メラノ-マ(悪性黒色腫)、白血病、の5年生存率が、この間に平均10%も上がった。 女性については、大腸がん、じん臓がん、乳がん、非ホジキンリンパ腫で、この間に、5年生存率がやはり10%アップした。 しかし、男女を問わず、肺がん、すい臓がん、肝臓がんについては、生存率はわずかしか改善されていない、と白書は指摘している。 またアメリカ特有の問題として、人種間で、がん生存率に大きな違いがあり、黒人や原住インディアンは、白人より死亡率が高い、と白書は言っている。