2004年06月27日
日常使われているコンピュータから放出されているダスト(微粒子などのちり)に中に、猛毒性の物質が含まれていることがわかった、とアメリカの環境保護団体が、6月3日、警告を出した。 カリフォルニア州シリコンバレーにある環境保護団体「有毒連合」(ToxicCoalition )などのグル-プが、自分たちが独自に行った調査を根拠として、この警告を出した。 調査では、数十台のコンピュ-タを、8つの州からサンプルとして集め、プロセッサーやモニターの画面からダストを採取した。 調査対象となったコンピュータは、ニューヨーク、ミシガン、テキサス各州の大学の研究用コンピュ-タや、メイン州の子ども博物館のコンピュ-タなど。 調べたダストの中の物質は、コンピュータの難燃剤として使用されている、3種類の「ポリ臭化ビフェニル」(polybrominated diphenyl 、PBDE)。 調査の結果、いずれのコンピュ-タからも、PBDEが検出されたが、中でも、最新型のフラットタイプのモニタ-から、最も多く検出されたという。 「新型のコンピュ-タだから、かならずしも安全とは言えないわけです。PBDEは、人類、および、生物全般に悪影響を及ぼしている化学物質で、これを、商品に忍ばせているとは、コンピュ-タを日常的に使っている者にとって、全く驚きです」と有毒連合のテッド・スミス会長は嘆いている。 難燃剤として使われる臭素化合物が、人間の特定の病気や子どもの発育、と直接結びついているという確たる証拠はない。 が、PBDEは、強力な環境汚染物質として70年代に使用禁止となったPCB(ポリ塩化ビフェニル)と類似の物質で、人間の生殖機能や神経に障害をもたらす可能性がある、と科学者は指摘している。 また、カリフォルニア大学デ-ビス校の研究者は、難燃剤として使われる臭素化合物が、子どもの自閉症と関連がある、と報告している。 アメリカの電子工業界は、1990年代から、臭素化合物の難燃剤の使用を廃止するか、減らす方向で努力している。またヨーロッパでは、こうした化学物質を含んだ製品の販売を禁止している国もある。