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2004年05月11日

付き合いでいつも飲んでいる人は、脳に障害が起きている

ソ-シャル・ドリンカ-(社交的飲酒者)、つまり、付き合いで毎日のように酒を飲んでいる人は、アルコ-ル中毒で入院している患者と同程度に脳の働きに障害が起 きている、とカリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者が、4月21日報告した。

雑誌「アルコ-ル依存症:その臨床的実験的研究」(Alcoholism:Clinicaland ExperimentalResearch)最新号に掲載されたこの研究では、新聞やちらしを使って募集した46人の慢性ヘビ-ドリンカ-と、52人の軽い飲酒者を対象に試験をし た。この場合、ヘビ-ドリンカ-とは1ヵ月に100杯以上アルコ-ルを飲む人と決めた。1杯は、ウイスキ-、ワインならグラス1杯、ビ-ルは小ボトル、または缶1本を目安とした。

被験者には、読むなど言語に関するテスト、情報処理のスピ-ド、バランス感覚、一般的記憶力、空間感覚、学習と記憶、など、いろいろな機能を計るテストを行い、さらに、MRI(核磁気共鳴映像法)を使って、脳の構造的変化を調べ、あるいは、脳内の化学物質を調べて、脳の機能に異常がないか調べた。

その結果、ヘビ-ドリンカ-には、はっきりした脳の機能に障害が起きており、しかも、アルコ-ル中毒で入院している患者と共通した異常がみられた、という。この研究のリ-ダ-、同大学のディ-タ-・マイヤ-ホフ博士は、「われわれの研究で、ヘビ-ドリンカ-は、記憶力、処理スピ-ド、注意力、実行力のいずれについても、かなり機能が低下していることが判明した。アルコ-ル好きで、誘いがあると断り切れない人は、入院するまでは行かないが、脳に障害が起きていると考えてもいい。アルコ-ルを飲むさいには、適度で止めて、決して飲みすぎるないようにしなければいけない。自分が気がつかなくても、脳は確実に損なわれているのだ。これが、ソ-シャル・ドリンカ-に対する、われわれ研究者からのメッセ-ジである」と述べている。