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2004年05月21日

魚食の効用また一つ--おなかの赤ちゃんの発育向上

妊婦が魚をよく食べると、胎児の発育が良くなることが、イギリスで行われた大がかりな調査の結果、わかった。
雑誌「疫学と地域の健康」(Journal of Epidemiologyand Community Health)最新号で報告されたこの研究は、イングランドのブリストル大学のアイモゲン・ロジャ-ズ博士らの研究チ-ムが行った。
研究者たちは、イギリスの妊婦、1万1580人を対象に、妊娠中の食事と、生まれてきた赤ちゃんの体重との関係について調べた。
その結果、妊婦は平均して、1日33グラムの魚を食べていた。これは、ツナ缶3分の1に相当する。また、魚に含まれているオメガ3脂肪酸に換算すると、0.15グラムに相当する。このうち、妊娠末期の32週目に魚を多く食べていた妊娠から生まれた赤ちゃんは、体重が重く、魚食の量や回数が多いほど赤ちゃんの体重が重かったことがわかった。
一般に、妊娠期間が長いと、それだけ新生児の体重が増えるが、この調査では、魚食によって妊娠期間が長くなることはなかった、という。また、逆に、魚をあまり食べてない妊婦から生まれた赤ちゃんは、低体重児の割合が多かったという。一般に、低体重児は、妊娠10件に1件の割合で起きるが、魚を全く食べなかった妊婦が低体重児を生む割合は、8件に1件だった。この研究結果について、ロジャ-ズ博士は「魚にはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれている。オメガ3脂肪酸は、細胞の働きを活発にさせるためには欠かせない栄養素で、これが胎児の発育が盛んな妊娠後期に働いて、胎児の発育を助けるのだろう」と述べている。
オメガ3脂肪酸は、魚類の他にカノラオイル、亜麻仁油、ナッツ類にも多い。