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2004年02月13日

たばこのマイルド、ライトは肺がん予防効果なし

「マイルド」「ライト」「ウルトラライト」などと名づけられた低タ-ルたばこは、普通のたばこより、肺がんの予防に役に立つのだろうか。
こんな疑問にこたえるための、初めて本格的な比較調査が行われ、その結果、「低タ-ルたばこを吸えば、それだけ肺がんのリスクが減ると言うことは全くない」と言う結論が出た。
この調査は、マサチュ-セッツ工科大学(MIT)と、米がん協会(American Cancer Society )の研究者によって行われ、1月9日発行の「英医学会報」(British Medical Journal )で発表された。
調査の対象となったのは、アリカ人男女(30歳以上)94万774人。
この人たちには、調査開始時で、1982年の時点で発売されていたたばこを吸っていた喫煙者、元喫煙者、非喫煙者などまちまちで、その後6年間に肺がんにかかったかどうかを調べた。
その結果、まず、フィルタ-なしのたばこを吸っていた人は、フィルタ-付きのたばこを吸っている人より、肺がんにかかるリスクがはっきりと高かった。
しかし、「マイルド」とか「ウルトラライト」といったたばこを常用していた人と、普通のフィルタ-付きのたばこ吸う人では、肺がんにかかる割合に違いはなかった。
このことは、男にも女にも同様に言えることだった。
米がん協会の疫学主任、マイケル・サン氏は、「ライトやマイルドを吸えば、肺がんのリスクが減る、と言う証拠は全くなかった」と言っている。
この調査結果について、カリフォルニア大学サンディエゴ校のスタン・グランツ教授(心臓医学)は、「こういう結果が出たことは、驚くに当たらない。しかし、大変重要なことだ」とコメントしている。
これまでも、マイルドやライトのたばこは、かえって健康に良くない、と言う報告が出されていた。
その理由として、こういう「軽い」と言われるたばこを吸う人は、煙を深く吸入し、しかも、これを長い時間体内に保持しておく傾向があるからだ、と言う。
これに対して、米、英のたばこ業界関係者は、「低タ-ルたばこは、1960年代、70年代に、政府の指導で開発されたものだ。しかも、政府は、われわれに対して、低タ-ルたばこを宣伝するようにとも言った。政府は、低タ-ルたばこは、たばこによる健康への害を減らす、と信じていたらしい。でも、われわれは、低タ-ルたばこが健康にいい、などと言った覚えはない」と、反論している。