2004年02月14日
ピル(経口避妊薬)を飲むと太るからいや、と言う女性が多い。1960年代にピルが登場したころから、このように言われ、それを信じて、避妊はピルに頼らない、という女性が結構いる。
しかし、「米産科婦人科学会誌」(Obstetrics and Gynecology )2月号に掲載された論文によると、ピルを使ったために体重が増えた、ということを示す報告は、これまでになかった、という。
この研究を行ったのは、米ノ-スカロライナ州のリサ-チ・トライアングル・パ-クにある「ファミリ-・ヘルス・インタ-ナショナル」(Family Health International )の研究チ-ム。
経口避妊薬(ピル)は、エストロゲンや合成黄体ホルモンなど女性ホルモンを合わせて使っているため、これを服用すると体重が増える、と思われがちだが、これは本当かどうかを、研究者たちは、これまでに発表された42編の関連研究論文を調べ直して再検討した。
その結果、ピルを服用させた女性と、偽薬を与えた女性に分けて、女性の体重がどう変化したかを示した論文は3編あったが、いずれも、両グル-プで体重に違いはなかった。
「確かに、ホルモンをベ-スにした経口避妊薬を飲んで体重が増えた言う事例はあったが、服用者すべてについて、ピルのせいで体重が増えた、と断定できるデ-タはなかった。女性は年齢を重ねるごとに体重をふやすものだから、その原因を区別するのは難しい。いずれにしても、太るからピルは避ける、というのはあまり意味がない、と研究者たちは言っている。