2004年02月23日
カリスマ主婦、マ-サ・スチュア-トのインサイダ-取引疑惑で有名になった「インクロ-ン・システム社」(ImClone Systems Inc )が開発した大腸がんの特効薬「エルビタックス」(Erbitux )を、2月12日、FDA(米食品医薬品局)が認可した。
FDAは、この薬を、他の治療薬では効かない大腸がん患者に、他の薬と併用で使用するとの条件つきで認めた。
臨床試験では、この薬の使用で、23%の患者で腫瘍が縮小し、平均して4ヵ月の使用で腫瘍の成長が止まった、という。また、がんの治療薬としては毒性が少なく、長期使用に向いていると言われている。
ニュ-ヨ-クの小さなバイオテクノロジ-会社であるインクロ-ン社は、創業者で元社長のサミュエル・ワクサル氏が、2001年12月、自社株の売り抜け容疑で罪に問われ、今も服役中。
同氏の友人で、家事評論家として著名なマ-サ・スチュア-トも、この時期にインクロ-ン株を売り、これがインサイダ-取引とみなされて、現在も、マンハッタンで裁判が続いている。
こうした問題のもとになった大腸がん治療薬が、めでたく認可されたわけだ。
ウォ-ル街では、このFDA認可をめぐって、さまざまな情報が飛んで、インクロ-ン株は、ナスダック市場で、12日には23%下げて一時はストップ安となり、その後急伸するなど、激しく動いて、結局、13日の金曜日には、9ドル79セントだった株価が、43ドル79セントまで上げて、引けた。