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2004年02月29日

Eメールで性病の拡散を防ぐ--米衛生当局

アメリカで、インタ-ネットを通じて知り合った連中の間で、性病(STD)が広まっている。
インタ-ネットで知り合った仲間は、匿名性が高く、名前や住所など、個人情報がわからないことが多い。お互いの関係を追跡しても、すぐに壁に当たってしまう。だから、こうした形で広がった性病を防止することは、衛生当局泣かせである。
それでも、ロサンゼルスやサンフランシスコの市衛生当局は、逆手に取って、インタ-ネットやEメ-ルをフルに利用して、性病防止に努めている。
例えばある男性が梅毒だとわかると、この男と関係した男女をできるだけ割り出して、わかった範囲でも、各個人あてに、ずばり直接Eメ-ルを出すのだ。
そして、「あなたが関係したOOさんは梅毒患者です。あなたも感染しているかもしれません。すぐに、以下の衛生当局にご連絡ください」といった文言で警告する。
これまで、こうした警告に対して、約半数の人が当局に連絡を取ってくる、という。
連絡さえつけば、性病の予防にも役に立ち、同時に、関係の糸をさらに手繰り寄せて、予防の包囲網を広げることもできる。
このところ、アメリカの都市部では、性病が増える傾向が出ている。またこれにともなって、下降線をたどっていたエイズ発生もぶり返している。
その原因の一つが、インタ-ネットによる感染が蔓延したから、と見られている。
連邦政府機関のCDC(米疾病予防管理センタ-)の性病担当官のパグナ・パテル博士は、「インタ-ネットを使ってセックスパ-トナ-を探して、危険なセックスの走る人が急増している。これに対処するにはインタ-ネットを利用するしかない」と言って、ロサンゼルスやサンフランシスコの努力を支援している。
毒(インタ-ネット)を以て毒(インタ-ネット)を制す、と言うわけだが、ちなみにアメリカでは「火を以て火を制す」(Fighting fire with fire .)という。